先週、体脂肪率が増えた!!
と言う声が多くあがっていましたので、簡単に体脂肪率の仕組みを説明します。

 

 

1.体脂肪率とは

体脂肪率は、体内に含まれる体脂肪の割合です。

体重60kgの人の体脂肪率が30%だとすると、この人の脂肪の重さは18kgとなります。
なので、残りの42kgを除脂肪体重と呼んだりもします。

 

2.体脂肪率計の仕組み

体脂肪を測る方法として、生体インピーダンス法というものが使われます。
これは、体内に微弱な電流を流し、その電気抵抗から体脂肪を測定するものです。

裸足になって体組成計に乗るのには電気を通すという意味があったのですね。

水は電気を通します。
ですので、体の水分量で抵抗値を算出し、体脂肪率を出しています。

では、なぜ水分量で判断するのでしょうか?

それは筋肉は水分を含み脂肪は水分を含まないからです。
細かく突き詰めると断言はできないのですが、
水と油の関係のようなイメージを持ってもらえると分かりやすいと思います。

 

3.体重が下がったのに体脂肪が増えた

体重が減ったんだから、体脂肪も減るはず。
ただ、人生そんな甘いものではないのです。

寝起きだったり、ランニングした後だったり、体重が減ります。
これは、体内の水分が抜けたことによってその分体重が減ってるのです。

ということは、電気が体を通りにくくなり脂肪が増えたと錯覚するのですね。
更に、元の体重が減る事で分母が小さくなります。
それらが合わさって体脂肪率がアップしてしまうのです。

最初に入力する年齢や身長などである程度の統計データを反映させているので、必ずしもこの通りというわけではありませんが、機械はこのようなからくりになっています。

少なくとも、体重が減ったらそのまま体脂肪も同じだけ減っているということはあり得ないということです。

残念…。

※体重が減るからと過度に水分を抜いて、補給しないというのは絶対にしないように。
脱水状態となり、危険です。

 

4.体脂肪率との付き合い方

じゃあ体脂肪なんて意味ないんじゃないかという声もあがりそうですが、そんなことはありません。体脂肪率をどう利用したら良いのか考えてみましょう。

そもそも、体脂肪なんて簡単に増えたり減ったりしません。
毎日毎日の積み重ねで体脂肪が増えたり減ったりするのです。

ということは、1日で増えた減ったと見るよりも長い目で見て分析するのが良いです。
1ヵ月前と比べてどうか、3カ月前と比べてどうか、それに伴う体重との相関関係はどうか?といった形で見るのが良いですね。

あと、体脂肪も体に必要な要素です。
エネルギー源になったり、体温を保ったり、ホルモンバランスを保ったり。

うまくバランスをとって適正値を維持するということを念頭に取り組んでくださいね。