コラム
COLUMN

プレヨガさんと学ぶ!
なんかずっと疲れる理由とヨガ哲学

「ちゃんと寝ているのに疲れが抜けない」
「なんとなくずっとしんどい」

そんなふうに感じることはありませんか?

実はその疲れ、身体ではなく“心の使い方”が関係しているかもしれません。

今回はプレヨガさんと一緒に、ヨガ哲学の視点からやさしく紐解いていきます🌿

漫画でわかる|なんとなく疲れる理由

はじまり

プレヨガさん

「なんか最近ずっと疲れてるねんけど…」
「昨日ちゃんと寝たで?8時間」
「でも朝起きた瞬間から疲れてる」

YUKO先生

「それ、すごく多いパターンです」

プレヨガさん

「これって…年齢?(ちょっと怖い)」

YUKO先生

「いえ、“心の使い方”の可能性が高いです」

プレヨガさん

「え、心ってそんな疲れるん?」

疲れの正体

YUKO先生

「ヨガでは心のことを“チッタ”といいます」

プレヨガさん

「チッタ…ちょっとかわいいな」

YUKO先生

「そして今の状態はチッタ・ヴリッティ(心の揺れ)です」
「心がずっと動き続けている状態ですね」

プレヨガさん

「え、ワイの心ブラック企業なん?」

専門解説|チッタ・ヴリッティとは
ヨガ哲学では、私たちの心の働きを「チッタ」と呼びます。そして、そのチッタが絶えず動き続けている状態を「チッタ・ヴリッティ」と表現します。これは思考や感情、記憶が途切れることなく次々と浮かんでは消えていく状態のことです。
本来、心は静かな状態にあるほど安定しますが、現代の生活では常に情報や刺激にさらされているため、この揺れが止まらなくなります。その結果、身体を使っていなくても「なんとなく疲れる」という状態が生まれてしまうのです。

なぜ疲れるのか

YUKO先生

「例えばこんなことありませんか?」

・SNS見て落ち込む
・ちょっとしたミスを引きずる
・寝る前に反省会が始まる

プレヨガさん

「全部やってる…」

「しかも1日3回くらい反省会してる」

YUKO先生

「それが疲れの原因です」

プレヨガさん

「え、そんなことで?」

専門解説|なぜ思考で疲れるのか
人は身体を動かしていなくても、思考を続けることで神経は働き続けます。特に「不安」や「反省」「比較」といった思考は、無意識のうちに緊張状態をつくり出します。この状態が続くと、自律神経の中でも活動モードである交感神経が優位になり、休息モードである副交感神経に切り替わりにくくなります。その結果、しっかり寝ても回復しきれず、「疲れが抜けない」と感じやすくなります。つまりこの疲れは、筋肉の疲労というよりも「神経の疲労」に近いものです。

ヨガの本質

YUKO先生

「ヨガって実はすごくシンプルで」
「心の揺れを止めること」なんです

プレヨガさん

「え、それだけでいいの?」

YUKO先生

「はい、むしろそれが本質です」

専門解説|ヨガの定義
ヨガの古典である『ヨーガ・スートラ』では、「ヨガとは心の働きを止めることである」と定義されています。ここでいう“止める”とは、完全に無になることではなく、過剰に動き続けている状態を落ち着かせることを意味します。
多くの人がイメージするポーズやストレッチは、この状態に近づくための手段にすぎません。つまりヨガの本質は、身体の柔軟性ではなく「心の安定」にあります。

まずやること

プレヨガさん

「じゃあ何からしたらいいの?」

YUKO先生

「まずは“やらないこと”を決めましょう」

プレヨガさん

「え、サボるってこと?」

YUKO先生

「ちょっと違います(笑)」

YUKO先生

「ヨガではこれを“ヤマ”といいます」

YUKO先生

「例えば」

・人と比べすぎない
・自分を責めすぎない

プレヨガさん

「それだけでいいん?」

専門解説|ヤマ(やらないこと)
ヤマとは、ヨガにおける行動の指針のひとつで、「やらないこと」を定める考え方です。これは何かを頑張って増やすのではなく、心を乱す原因を減らしていくアプローチです。たとえば「アヒンサー(非暴力)」という教えは、他人だけでなく自分自身にも優しくあることを意味します。自分を責めることや、過剰に比較することも、心にとっては“暴力”になります。こうした無意識のストレスを減らすだけでも、心の揺れは大きく落ち着いていきます。

次にやること

YUKO先生

「次は“やること”です」

プレヨガさん

「今度はちゃんとやるやつやな」

YUKO先生

「はい、“ニヤマ”です」

YUKO先生

「例えば」

・今あるものに目を向ける
・完璧じゃなくてもOKにする

プレヨガさん

「それできたらだいぶ楽やな…」

専門解説|ニヤマ(やること)
ニヤマは、日常の中で意識的に取り入れる習慣を指します。ヤマが「減らす」考え方であるのに対し、ニヤマは「整える」ための行動です。その中でも代表的なものが「サントーシャ(知足)」で、これは“今あるものに満足する”という意味を持ちます。何かを達成し続けることで満たされるのではなく、すでにあるものに気づくことで心は安定していきます。この視点を持つだけで、過剰な焦りや不足感は自然とやわらいでいきます。

身体から整える

プレヨガさん

「でも頭では分かっても無理なときあるで?」

YUKO先生

「ありますね」

YUKO先生

「そんなときは」

・呼吸をゆっくりする
・少し体を動かす

プレヨガさん

「それだけ?」

YUKO先生

「それだけで変わります」

専門解説|身体から心を整える理由
心の状態は、身体や呼吸と強くつながっています。特に呼吸は自律神経に直接影響を与えるため、ゆっくりとした呼吸を意識するだけで、身体はリラックスモードへと切り替わります。また、軽い運動やストレッチは筋肉の緊張を和らげ、結果として神経の緊張も下げてくれます。そのため「考えすぎてしまう状態」は、思考をコントロールしようとするよりも、身体からアプローチした方がスムーズに整うことが多いのです。

まとめ

プレヨガさん

「なんか今日ちょっと楽な気がする」

YUKO先生

「がんばるより“減らす”が大事なときもあります🌿」


🌿次回予告

プレヨガさん

「でもさ、やっぱ比べてまうねん」

YUKO先生

「そこにはちゃんと理由があります」

👉 次回
比べてしまう理由とヨガ哲学(アヒンサー)

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解剖学・生理学・栄養学を基に指導。独立後スタジオを3店舗展開中。正しく身体を動かし、日常を楽しむためのヨガ・ピラティスを皆様へお届けします。

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