大殿筋(だいでんきん)
gluteus maximus(グルティアス マキシマス)

主な働き
股関節の伸展(特に屈曲位からの伸展)、外旋、股関節の伸展
神経支配
下殿神経(L4〜S2)

起始停止

 

起始
腸骨翼の殿筋面(後殿筋線より後方)、仙骨・尾骨の外側縁、仙結節靭帯、胸腰筋膜
停止
①深層:大腿骨の殿筋粗面
②浅層:大腿筋膜の外側部で靭帯に移る

 

特徴

殿部の大部分を占め、人体で最も粗大な最重量の筋。浅部と深部に分かれ、中殿筋との間に転子包、筋間包と坐骨包の滑液包が観察される。この筋の深部に中殿筋、そのまた深部に小殿筋が位置している。

ADLでの動き

階段を上がる動作や座位からの起立動作で強く働く。腸骨筋と共に階段を上がるときなどに働く。また、ランニング、ジャンプ、スクワットや坂を上がる際に働く。