【第二話】プレヨガさんと学ぶ!
比べてしまう理由とヨガ哲学
はじまり
「なぁ…やっぱ比べてまうねん」
「何とですか?」
「全部やで」
「SNS見ては落ち込んで
“なんであの人あんなちゃんとしてるん…”ってなる」
「で、そのあと自分見て“あかんやん…”ってなる」
「あるあるですね」
「これって性格の問題?」
「性格というより、心のクセです」
「クセ?」
「はい。ヨガではそれも
👉 チッタ・ヴリッティ(心の働き)
と考えます」
「また出たチッタ」
「もう友達やん」
人は本能的に「比較」を行う生き物です。これは環境に適応するために必要な能力であり、優劣や違いを認識することで安全を確保してきました。そのため、他人と自分を比べてしまうこと自体は問題ではありません。しかし現代ではSNSなどによって比較の回数や強度が過剰になり、チッタ・ヴリッティ(心の揺れ)が大きくなりすぎてしまうことが問題になります。
なぜ苦しくなるのか
「でもさ、比べるだけでなんでこんな疲れるん?」
「比べたあと、こうなってませんか?」
・落ち込む
・焦る
・自分を責める
「フルコンボやで」
「コンプリートしてる」
「それが疲れる原因です」
専門解説|比較+自己否定で疲労が強くなる
比較そのものよりも問題なのは、その後に起こる「自己否定」です。人と比べた結果、「自分はダメだ」と評価してしまうと、心は常に緊張状態になります。この状態は無意識のストレスとなり、自律神経にも影響を与えます。つまり疲れの原因は「比較」ではなく、「比較したあとの自分への扱い方」にあります。
ヨガの考え方(アヒンサー)
「ここで大切なのが」
👉 アヒンサー(非暴力)
「え、暴力してないで?」
「自分にしてますよ😊」
「え?」
「自分を責めることも“暴力”です」
「…ちょっと刺さった」
アヒンサーは「他者に対して暴力をしない」という意味で知られていますが、ヨガではそれだけではありません。自分自身に対しても優しくあること、自分を傷つけないことが含まれます。過剰な反省や自己否定は、身体へのダメージと同じように心を傷つけます。そのためヨガでは、まず「自分に対する扱い方」を整えることが重要だと考えられています。
あるある
「でもさ…」
「“比べるな”って言われても無理やで?」
「気づいたら見てるもん」
「SNS気づいたら30分経ってる」
「30分どころじゃなさそうですね」
「…1時間やな」
具体的な整え方
「なのでこう考えてみてください」
比べてもOK
「え、いいん!?」
「ただし」
自分を責めない
「そこか…」
心の働きを完全に止めることは難しいため、ヨガでは「やめる」よりも「扱い方を変える」ことを重視します。比較をしてしまったとしても、それに対してどう反応するかを変えることで、心の揺れは小さくなります。これはチッタ・ヴリッティをコントロールする第一歩です。つまり、「比べること」ではなく「比べた後の反応」を整えることが重要です。
身体からのアプローチ
「でも落ち込んだときって、頭で止められへんで?」
「その通りです」
「そんなときは」
・深呼吸する
・少し体を動かす
「またそれか」
「でもそれが一番できそう」
感情は思考だけでなく、身体の状態にも強く影響を受けます。呼吸が浅くなると不安は強まり、ゆっくりとした呼吸は安心感を生み出します。また、軽い運動は神経の興奮を抑え、心の落ち着きを取り戻す助けになります。そのため、落ち込んだときほど「考える」よりも「動く」方が、結果的に早く回復することが多いのです。
「なんか…比べてもいいって言われたら楽やな」
「大事なのは“そのあと”ですね🌿」
次回予告
「でもさ、“ちゃんとしなきゃ”もやめられへん」
「それもヨガで説明できます」
👉 次回
「頑張りすぎてしまう理由とヨガ哲学(タパス)」

